寒さの感じ方

 最近の寒さは「記録的な寒波」という表現がふさわしい。特に毎朝の通勤時に外を歩くとき実感する。そして、乗り物に乗った時や建物に入った時に、暖房のありがたみを痛感する。

 北海道は寒い。しかし、屋内はとても温かいというのが特色だ。さすがに私は半袖Tシャツ短パン姿にはならないが・・・。

 屋外の寒さとはちょっと違った寒さを、屋内で感じることがある。ドアが開いたり閉じたりする場所があり、自分がそのドアから少し離れたところにいるときだ。端的に表現すると、「スース―する」。あれは北海道方言で言うと、実にあずましくない。建物の中にいるのに寒いというギャップが不満である。お店に入って飲食をしているときに、最初はきにならなかったが、しばらくしてスース―することに気づいたら、そのあとは落ち着かない。席を変えられる場合は移動する。

 ふと思ったが、柏中学校の教室で寒いと思った記憶はほとんどない。教室の暖房器具はそんなに強力ではなかった。人間が、しかも若者が40人もいるから、それだけで室温がある一定の高さに保たれていたのだろう。それに加えて、自分自身の年齢も若かったのと、教室にいるときは何かに集中していたから、寒さという雑念が入る余地がなかったのか。

 あれから何十年も経ち、十分に年をとって、寒さを感じやすくなった。屋内にいてもポカポカしていないと、寒さを感じる。しかし、ただ寒さに負けて車に乗ってばかりという安易な生活はしていない。北海道の冬はまだ長い。